テーマ:時代小説

「石田三成の青春」松本 匡代 サンライズ出版

松本さんといえば新選組と思っていましたが、なぜ三成を?という疑問はあとがきを読んでわかりました。 石田三成は最近ゲームの影響などで若者に人気があると聞いていたし、NHKの時代劇でも三成役を小栗旬や山本耕史などハンサム俳優さんが演じていたけど。どうも、私は正直三成が好きになれなかった。 でも、この本を読んで三成ってどういう人だった…
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「敗者列伝」伊東潤 実業之日本社

日本史の中で敗者になった武将達の生涯と、なぜ敗者になったのかの理由と考察をまとめた短編集。 ちょっとビジネス本っぽいところ、説教くさいところはあるのだけど、伊東さんの考察はなかなか鋭いなあ~てうなづく所もあります。 取り上げている敗者は、古代から西郷隆盛まで、幅広く網羅。全部読むと、日本史総ざらいって感じ。 私が特に面白い…
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「史談 切り捨て御免」海音寺潮五郎

海音寺さんといえば、西郷隆盛。私の中ではそういうイメージです。この本は海音寺さんの歴史上の人物に対する考えとか、自分の創作についてのお話、それに故郷、薩摩への思いを集めた短編集です。短編集は、移動中とか、夜寝る前とか、気軽にさっと読めるからいいですよね。でも、注意。中には涙がほろりと出るような短編もありまして、電車で移動中に読んだりする…
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「この君なくば」 葉室麟 朝日新聞出版

「一時は失うかもしれませんが、また戻ってくると思います。あなたは待ち続け、そして手にしたのです。あきらめず、望みを捨てなければきっと、失ったものでも、あなたのもとに戻って参りましょう」 今を時めく葉室さんの2012年作品。時代小説というジャンルですが、これは恋愛大河ドラマですね。タイトルの「この君なくば」は「この君なくば一…
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「村上海賊の娘」上・下 和田竜 新潮社

何回負けたって知ったことか。 オレは留吉たち門徒どもに再び相見え、瀬戸内に凱旋し、思うさま百年も生き、高笑いしながら死んでやるのだ。 (「オレ」とは、この本の主人公、村上海賊の娘です) 「のぼうの城」「忍びの国」の和田竜さんの小説第四作。織田信長が毛利を攻めている戦国時代。信長の本願寺攻めの陰で、毛利家と信長の駆け引き。毛…
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「みちくさ道中」 木内昇 平凡社

土方は最期、戊辰戦争を戦い抜いて箱館で命を絶たれる。ページを繰るうち否応なく彼と共に生きてしまうため、本を閉じるとき身の内にしっかり喪失の空洞があく。だがその穴には存外熱いものが通っていて、実生活を生きる上での力になったりするから奇妙である。 「漂砂のうたう」で直木賞を受賞した木内さんですが、私にとっては「新選組 幕末の蒼嵐」…
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「戦国時代の余談のよだん。」和田竜 KKベストセラーズ

この男(真田幸村)は1614年から翌年にかけて行われた大阪の陣のわずか8カ月間で歴史に名を刻んだという事実です。 「忍びの国」「のぼうの城」の作者である和田竜さんのエッセイ本。前半はホント「余談のよだん」のタイトル通りの余談です(笑)。自分の作品の取材時の話やネタばらしのお話で面白いけれど、確かに「余談」です。 しかし、後半…
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「くるすの残光 月の聖槍」仁木英之 祥伝社

「四郎さまのこと思い出してる?」 「思い出さないときなぞない」 「くるすの残光」第二弾。これ、シリーズ化しますね。この第二弾でも全然終わりそうになく、明らかに続きがある終わり方。でも、前作よりも俄然面白くなってました。 島原の乱を戦った、天草四郎の周囲を守っていた者たちが、四郎から「異能」を受け継ぎ、四郎の復活をかなえるために…
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「神の子の首」南条範夫 講談社

天下を震該させた十六歳の少年が、ついにその最期まで、否、その死後でさえ、権力者の手に捕えられることなく、その正体の不明のままで終わったとすれば、それこそ神の使いにふさわしいと言えよう。 「天下に挑む 反逆者小説集」縄田一男編の中の一編です。 最近、天草四郎に凝っていまして。前から、天草四郎の存在とはつまるところ何だった…
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時代小説セミナー2012年

今年も池波正太郎記念館で開催された縄田一男さんの時代小説講演を聞きにいってきました。 今回のテーマは「剣豪小説の系譜」。縄田さんは直前に体調を崩されて、無理をおしての講演でした。感謝です。剣豪小説がテーマとはいえ、いろいろな方向へ話が脱線して、そこが縄田さんのお話の面白いところです。 今回は、市川雷蔵さんの逸話がたくさん出てきて…
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「テンペスト」池上永一 角川文庫1~4

「日本は琉球を解体したのだから幸せにする義務がある。信じてほしい。」 この本は、エンターテイメント系時代劇ですが、読者によっていろいろな読み方があり、感想があると思う。重くも読め、軽くも読め、恋愛ドラマとも読め、フェミニスト小説にも読め、エログロ系(徐丁垓は相当キテましたからね~)にも読め、冒険小説にも読め、あるいはただ、琉球を舞…
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「奔る合戦屋」北沢秋 双葉社

「自分がどれほどの男であるか世間に真正面からぶつけていくだけだ」 「哂う合戦屋」の石堂一徹さんの続編。というか、一徹さんがどうしてああいう風になったのかを語る、若い頃のお話。二十歳前後の頃の一徹さんですから、ワカイ、ワカイ。朝日というお嫁さんを得て、青葉という娘も得て、優しいお父さん、お兄さん、慕ってくれる郎党に囲まれ、これ以上な…
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「天地明察」 沖方丁 角川書店

「星はときに人を惑わせるものとされますが、それは、人が天の定石を誤って受け取るからです。正しく天の定石をつかめば、天理暦法いずれも誤謬なく人の手の内となり、ひいては、天地明察となりましょう。」 囲碁がテーマ? いや、和算がテーマ? いや、天文(星)がテーマ? いや、暦がテーマ? いや、やっぱり、恋愛がテーマ? この本…
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「浮世絵女房洒落日記」 木内昇 ソニー・マガジンズ

この世に桃源郷はない。反対に真の苦界もない。楽しく生きるも不満に溺れるもその人次第。だから、他へ行きゃあなんかいいことあるかもしれないなんて言わないで、今、目の前の暮らしをいかに楽しくするかって工夫をしたほうがずうっと利口だ。 今をときめく木内昇さんの江戸時代もの。江戸時代ものなんだけど、長屋に住むフツーの奥さん、お葛さんの日記と…
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「東に名臣あり 家老列伝」中村彰彦 文春文庫

「両軍の勝敗をわし一個の去就によって決することになるとは、武門の誉れこれに過ぎるものはない。」 この本で紹介されているのは、殿を支えた家老級の人々のドラマです。大河ドラマで有名になった直江兼続、幕末の長岡藩の家老、河井継之助、幕末の長州藩で京都戦争を起こして責任をとって腹を切った福原越後などなど。それぞれに読み応えありますが、一押…
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「幕末に生きる」綱淵謙錠 文春文庫

大きく言って、会津藩の悲劇は、<義>に殉じた者の悲劇である。 幕末に関わるエピソードをまとめた短編週。ノンフィクションです。この「幕末に生きる」というタイトルがいいでしょう?綱淵さんは大正13年生まれですから、幕末をリアルに生きてはいないですが、綿密な調査をふまえた幕末時代小説を書かれています。「桜田門外の銃声」、「家茂と二人の女…
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「沖田総司 血よ、花と舞え」岳真也 学研

「犀の角のごとく、ただ一人歩め・・・」 題名がちょっと恥ずかしいんですが・・・。沖田総司の新選組での活躍をとっても丁寧に史実に沿って、フィクションを織り交ぜ、書かれています。ていねいに、ていねいに、書いているなあってそういう印象ですね。ふつうは省略されちゃう細かいエピソードも入っていて、岳さん、きちんと調べているなあ~って感じです…
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「天主信長 我こそ天下なり」上田秀人 講談社

「あと一日で余は神になるのだ。誰もが信じる神にな。」 縄田先生のセミナーで推薦された上田さんの本を読んでみました。まったく新しい視点から本能寺の変を描いたということでしたが・・・まさに、そうでした。 なぜ、明智光秀は本能寺で信長を殺したのか? なぜ、秀吉が信長の後継者となりえたのか? なぜ、信長はキリスト教布教を許したのか?…
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時代小説のヒーロー

時代小説大好き文芸評論家である縄田一男さんによる、時代小説セミナーに参加してきました。縄田さんはいろいろな時代小説の解説や、編集でおなじみです。時代小説大好きな私としては、縄田さんにおめにかかりたい!という気持ちもあって、うきうきと参加。期待通りの楽しいセミナーでした! 縄田さんが、戦前から、時代小説で活躍、人気だった主人公たちを…
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「王城の守護者」司馬遼太郎 講談社文庫

いまも松平容保の怨念は東京銀行の金庫に眠っている。 東京銀行ってことは、今の三菱東京UFJ銀行ってことかな?「王城の守護者」とは幕末、京都守護職にあたった会津藩の松平容保のことです。いやだったけど無理やり幕府の命により、幕末京都の治安維持にあたらされた会津藩。もともと松平家というのは、徳川秀忠の浮気から生まれた藩だったわけですが、…
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「明智左馬助の恋」加藤廣 日本経済新聞

「すでに主君光秀と、心で心中しております。」 加藤さんの「信長の棺」は面白かったですねえ。本能寺で明智光秀に攻められて死んだ織田信長だが、実は本能寺で「是非におよばず」とかいって自殺したわけではなく、抜け穴から本能寺を逃れたが、しかし結局・・・。そして、信長の死の真相は豊臣秀吉が知っていた・・・。発想が面白いし、いかにもありそうな…
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「くるすの残光 天草忍法伝」仁木英之 祥伝社

「皆の幸せを願う神さまが、寅のような子供に人殺しをさせる。私にはそんな神さまは信じられない」 島原ネタに弱い私としてはつい手が伸びた本。おまけに表紙の雪村さんによるイラストが何ともいえずアピーリング。しかし、3月11日の地震・原発ショックで、しばらく本を読む気さえ起こらず。読み終わるのに時間がかかってしまった。 仁木さんとい…
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「木曜島の夜会」司馬遼太郎 文春文庫

大楽は孤独な長州人であった。 この本はタイトルの「木曜日の夜会」は明治から大正にかけて南洋の木曜島で貝取りのために潜水していた日本人の物語で、司馬さんの作品の中ではちょっと異色なのです。でもなかなか叙情的な作品なのですが。私がいいたいのは、この本の中に他に3つの作品が同時に収めれていて、これが幕末がらみの作品たちなのです。思えば不…
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「豊臣家の人々」司馬遼太郎 角川文庫

豊臣家の栄華は、秀吉という天才が生んだひとひらの幻影のようであったとすら思える。 豊臣秀吉その人ではなく、秀吉を取り巻いた人々のお話。でも、周囲の人々を描くことによって、その中心にいた秀吉の姿も浮かび上がってくるというしかけ。登場するのは、摂政関白と呼ばれた秀吉の甥、秀次、ねねの甥の小早川秀秋、宇喜多秀家、北の政所(ねね)、秀吉の…
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「歴史を紀行する」司馬遼太郎 文春文庫

風土を考えることなしに歴史も現在も理解しがたいばあいがしばしばある。 司馬先生が自分の小説で取り上げたことのある12の県を訪ねた紀行エッセイ。高知(土佐)、鹿児島(薩摩)、福島(会津)、山口(長州)、京都、などなど。司馬先生の作品のファンであれば、きっと面白いと思います。司馬先生が何を考えて、あの作品を書いたのか、その舞台裏も覗く…
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「悪霊列伝」永井路子 新潮文庫

悪霊は人の中にある。 これは時代小説というより時代エッセイかな。永井路子さんは古代や中世の日本を題材にした時代小説を多く書いていますが、この本は永井さんが悪霊とは何か?という意見を展開するエッセイで、いろいろな神社に祀られている神さまは実はこういう方でした、という解説なのですが、これが面白いのです。祟るということで神社に祀られた神…
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戦国武将の直筆拝見!

「細川家の至宝 -珠玉の永青文庫コレクション-」が、現在上野の東京国立博物館の平成館で開催中。細川家のお宝が展示されているのですが、なぜこれが「時代小説」かというと、名だたる戦国武将の直筆のお手紙が展示されているのだ! 細川家といえば、戦国時代、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と、3人の天下人に使え、その頃の時代小説や時代劇には必ず細川家…
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「死ぬことと見つけたり」隆慶一郎 新潮社

●●●「死ぬことと見つけたり」隆慶一郎 新潮社●●● 武士道とは死ぬことと見つけたり。 この本は未完なのである。隆慶一郎先生はロマンティック伝奇時代小説ともいうべき、独特の時代小説をたくさん残した偉大な時代小説作家。でも、この作品は隆先生がおそらく最も心を入れて書いたと私は勝手に思っている。それが未完・・・無念である。しかし…
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哄う合戦屋

「哄う合戦屋」 北沢秋 双葉社 「男を酔わせるものは酒ではない。抑えても抑えても燃えさかる炎のように湧き上がる野心こそが、真に男の心を酔わすのでござる。」 いい話だと思いました。ただ気のせいかもしれませんが、登場人物や女副主人公の姫や幾人かの登場人物の表現方法が、和田竜さんの「のぼうの城」に似ているような・・・。ただラストは…
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和田竜さんの新作「小太郎の左腕」

●●●和田竜 「小太郎の左腕」●●● 「わしは人並みになったよ。望みの物を手に入れたよ。でも・・・」 「のぼうの城」「忍びの国」に続く、待望の和田さんの新刊です。今度も戦国時代で、伊賀忍者もちょびっと出てくる。鉄砲が種子島から伝来し、次第に日本全国に広がり始めた頃。でも、まだ刀と槍と武勇こそすべてだった戦国時代の頃のお話。鉄…
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