「薩摩の七傑」 芳即正 監修 高城書房

この本は以前鹿児島を旅したときに購入した本です。
薩摩を代表する七人の英雄を、史料に基づきながらも、著者の思い入れがかなり込められて綴られています。七傑とは・・・

西郷隆盛
島津斉彬
村田新八
黒田清隆
桐野利秋
五代友厚
大久保利通

です。

この中で、一番のお気に入りは「桐野利秋」です。栗原智久さんという鹿児島出身の江戸東京博物館勤めの方(当時)が書いています。

桐野利秋。別名、中村半次郎。彼のことを書いている史料をいろいろと紹介しながら、桐野利秋がどういう人だったか、何を考えていたのか?ということを書いています。

桐野利秋といえば、とにかく西南戦争ですよね。「西南戦争は桐野利秋の戦であった」と、よくいわれますが、栗原さんはそれは違うと反論しています。西南戦争勃発のきっかけとなった私学校の生徒が政府の火薬庫を襲った事件を知って、しまったと悔いた一人が桐野であったし、西南戦争の戦いは桐野の独断で進められたものではなく、複数の人達の決断によって進められたと述べています。

ただ、桐野さんは、西南戦争が薩摩軍にどんどん不利になって追い詰められていくに従い、覇気を失うどころか、どんどん颯爽としてきて明るさを失わなかったと、史料をもとに書かれていて、そこを読むと、私も自分の人生の中で苦境にあうたびに、桐野さんのようにありたいなあと思うわけです。

桐野は情の人であった、と栗原さんは書いていますが、その最たるものは、会津戦争の幕引きとして鶴ヶ城受け渡しの際に松平容保公の降伏を受け入れた官軍側の代表が桐野さんだったのですが、その時に桐野さんの松平公への扱いが礼と情に溢れたものであったことではないでしょうか。会津出身の祖父を持つ私にとっては、桐野さんの優しさは、とてもうれしいのでした。

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